屋根工事X
〈棟換気〉

二重屋根の暖気を抜くために、
棟部に換気棟(かんきむね)をつけることにしました。


荒野地板とルーフィングを一部はがし、
野垂木を切り欠いて空気の流れる空間を作りました。

換気棟のつく部分の荒野地板も切り欠いて、
断熱材と荒野地板のあいだの空気層からの流れに、出口を作りました。
ルーフィングにも穴を開けました。
写真下の奥で、細い口を開けているのがそれです。


上部の屋根材も張り、棟をつけるための加工をしています。
雨じまいのために、一番上の屋根材は、
立ち上げるように折り曲げます。


立ち上げた屋根材の手前に、
棟の下地となる桟木を打ちます。

横から見るとこんな感じ。


棟〈むね〉をかぶせました。
端の折り曲げ方が難しく、
まあるい感じに仕上がってしまいました。
棟本体は桟木に向けて横からビスを打ち、固定しています。
横っちょに白く見えるのはビス部のコーキング。汚い・・・。


いよいよ換気棟の登場。
頭頂部に細いスリットのような穴がたくさんあって、
ここから内部の熱い空気が出ていくしくみ。
スリットから入る雨は、中を通って屋根の上に出されるように設計されていました。
うまくできています。


換気棟と普通の棟のあいだもコーキング。
まだ浮いていますが、しっかりはめ込んで、
ビスで固定して完成。


春前になんとか、屋根が終わりました。

何日も来てくださった、浜さん、福さん、森口さん、関さん、
お手伝いいただいたみなさん、
伊藤物産のみなさん、原板金の原さん、煙突の清水さん、
みなさんのお力で、ここまでくることができました。
本当にありがとうございました。
本当に。


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