母屋の土台まわし
農閑期の間にある程度の形にまでしたいと考え、
母屋は手刻みではなく、あらかじめ加工のされたプレカット材を使用することにしました。

図面はいろいろな参考書や構造計算式をもとに、かなり試行錯誤しながら、
大工の訓練校で教わったCADを使って描きました。
設計士をなさっている友人のお父さまに何度も図面を見ていただいたりして、
なんとか形にすることができました。
その図面を山梨県の県産材を扱っている
「木の国サイト」というところに持ち込んでプレカットをしてもらいました。

プレカット材は、ほぞ組みなどが加工された状態で納品されてきます。
なので、土台をまわすところからはじまります。

まず、アンカーボルト穴の位置を土台に墨付けして、土台に穴を開けます。


穴開け後、基礎の上に設置する前に、木酢液を塗り、
乾いてからベンガラ入りの柿渋を防腐・防水・防蟻材として塗布しました。



渋い茶色です。


土台と大引き、火打ち土台をまわし終わりました。
塗装の期間も入れて、約一週間かかりました。

土台のレベル合わせ
土台は家の骨組みの基準になる部分なので、水平をきちんととっておかないと、
上モノのゆがみにつながるとのことなので、レベル合わせを行いました。
大工の訓練校の先生から借りた水準器を使って、
柱の立つ場所の高さを測っていきます。
一番高い場所に合わせて、低くなる箇所には
スライスした檜をはさんで調節しました。

スライド丸鋸を使って、パン屋さんのごとく、薄切りに・・・。

こんな風に土台と基礎の間に滑り込ませて、高さを合わせました。
厚みの違う板を入れたり出したりして神経衰弱ゲームのようでかなり疲れましたが、
誤差1mmと聞いた範囲内におさまりました。
あとは棟上げを待つばかり。


足場くみ
棟上げに備えて、基礎の周りに足場を組みました。



プレカット材納品

土台以外の骨組みが納品されました。
柱、桁、梁、母屋、棟木に垂木。

棟上げを待つばかりの材たち。
何度もチェックしたけれど、
ちゃんと組みあがるのか、まだ心配です・・・。
棟上げするまで眠れない日が続きそうです。


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